市立加西病院
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小児科 診療内容・特長

1.小児科ではこんな診療をしています

よく見られる「風邪」「下痢嘔吐症」をはじめとして、「喘息」「髄膜炎」「肺炎」「熱性けいれん」「川崎病」「てんかん」などの診察をしています。その中の一部の疾患の原因や症状は下記のようになっていますが、「あれ?ちょっとおかしいな」と思ったら、すぐに小児科外来を受診してください。

喘息性気管支炎
症状
熱・鼻汁・咳と一緒にゼロゼロを伴なうのが、喘息性気管支炎です。ゼロゼロが強くなると、呼吸が苦しくなります。呼吸が速くなり、鼻翼をヒクヒクさせて呼吸をし、チアノーゼといって、口唇や手足が紫色になることもあります。ゼロゼロが続くと苦しいので、機嫌が悪くなり、活気がなくなります。2歳以下の乳幼児がかかりやすい病気です。
原因
ウィルスなどの感染が原因となることが殆どです。アレルギー性の体質を持っている子供に多いです。気管支喘息の初めての発作であることもあります。
予後
幼児期を過ぎれば、喘息性気管支炎を起こさなくなります。喘息性気管支炎を繰り返す子供は、気管支喘息であることが多いようです。
気管支喘息
気管支の過敏性のため、気管支が収縮して起こります。発作的に起こり、繰り返します。
症状
咳とヒューヒューとかゼロゼロといい、呼吸が苦しくなります。息を吐く時に苦しいので、たくさん痰が出ます。ひどくなると横になれず、話もできません。顔色が悪くなり、手足が冷たくなり、脈が速くなってきたら重症です。
原因
ダニ・家塵・カビ・花粉・動物の毛やフケ・食物などのアレルギーであることが多いです。運動・感染・天候の変化・大気汚染・煙・緊張やストレスなどが原因になることもあり、とても複雑です。
髄膜炎
脳や脊髄を包んでいる髄膜に炎症が起こり、神経の症状が見られるものです。
症状
発熱・頭痛・悪心・嘔吐が最も多い症状です。
原因
無菌性髄膜炎:ウィルス・マイコプラスマ・真菌
化膿性髄膜炎:細菌
結核性髄膜炎:結核菌
予後
化膿性髄膜炎は無菌性に較べて合併症を伴ったり、神経学的後遺症を残したりすることがあります。そうならない為に早くみつけて早く治療する事が重要です。
肺炎
肺には、気管支の先端に付いた小さなふくろ(肺胞)がたくさんあります。人は肺で酸素を取り込み、炭酸ガスを出しています。(呼吸)肺炎は、肺胞やそのまわり部分に炎症という病気の反応が起こったものです。
症状
高熱・咳が続く。ぐったりして飲食ができない。息が速い。息をする時、胸をへこませる。(陥没呼吸)乳児では、息を吐く時にうなり声を出すことがあります。
原因
多くは、ウィルスや細菌が肺に侵入して起こります。(感染性)
飲みこんだ物が肺に入って起こることもあります。(吸引性)
川崎病
4歳以下の子供に多い病気です。全身の血管に炎症を起こす病気なので色々な症状がでます。
症状
・38~40℃の高い熱が5日以上続き、不機嫌です。
・手と足の先が硬く腫れます。良くなってくると指の先から皮膚がむけます。
・身体に赤い発疹ができます。
・目が赤くなります。
・口唇が赤くなり、苺舌になります。
・首のリンパ節が腫れます。
この6つの症状のうち5つ以上みられると、川崎病と診断します。
原因
流行がみられる事や、兄弟で川崎病になることがあるので、ウィルスや細菌などの感染症ではないかと多くの研究がなされていますが、現在のところまだ分かっていません。
合併症
心障害(心筋炎・心膜炎・心弁膜症・冠動脈瘤など)・肝機能障害・胆嚢腫大・中耳炎・モヤモヤ病などの色々な合併症がみられます。多くは病気が良くなると共に治っていきます。この中で最も重大なものは心障害です。熱が出始めてから1週間で心臓の変化が始まります・2~3週間後は最も変化が強い時期です。その後回復に向かい多くは1ヶ月前後で良くなります。
予後
通常は1ヶ月で退院となります。
退院時に心臓の後遺症がなければ、生活の制限は必要ありません。
冠動脈瘤がある場合には、定期的な血液検査、心電図・胸部レントゲン・心臓超音波検査及び心臓カテーテル検査などを行います。
アスピリンなどの血液を固まりにくくする薬を規則正しく飲み続けます。
大動脈―冠動脈バイパス手術をする場合もあります。
入浴や食事などは原則的に制限はしません。
5歳未満の子供には運動制限はしませんが、5歳以上の子供には多少の運動制限をすることがあります。
突然死は稀ですが、治療や管理を正しく受けることが大切です。
熱性けいれん
38℃以上の高熱があり、ひきつけを起こします。脳炎や髄膜炎ではないことが確かめられています。
原因
まだよく分かっていませんが、その特徴は、遺伝的な傾向があります。ひきつけを起こしやすい年齢があります(10ヶ月~3歳)。かぜで高い熱が出たときに多く起こります。ひきつけの時間は5分以内が多く、15分以内が90%を占めます。ひきつけを起こしたら舌をかむ心配はほとんどありませんから、強引に口へ物をつめこまないようにしましょう。食べ物を吐きそうな時は、吐いたものが気管に吸い込まれないように、顔を横に向けます(吐いたものは外へ出してしまいましょう)。着ている物をゆるめて、5分を超えたら救急車を呼ぶようにして下さい。身体半分が強いひきつけを起こしている時は、すぐ救急車を呼んで下さい。
予後
大部分は小学校に入る前に自然に治ります。一部の子供は、てんかんになる場合があります。てんかんの治療をすれば、あまり心配することはありません。
てんかん
脳の病気です。脳の一部に「てんかん」を起こす病巣があり、その病巣の神経細胞に異常があります。そこからてんかん発射が広がります。
症状
てんかん発作の救急処置は冷静に対処し、こわがったり騒いだりしない。
身体をゆすったり、口に箸などを押し込んだりしない。
発作の起きている間は、薬や水などを飲ませない。
意識が戻らないうちに次の発作が起きたり、10分以上発作が続いたりした場合は病院へ。
小さい発作の場合、見守るだけで何もしなくてよい。
大きい発作の場合、安静にし、安全な場所に横たえ、頭の下に柔らかいものを当て、顔と身体全体を横に向ける。ベルトやネクタイなどをゆるめる。発作が終わり、意識が回復するまで必ず誰かが側に付き見守ってください。
原因
色々な原因がありますが、約半数は不明です。
出生前:遺伝性・胎内障害
周産期:未熟児・仮死(重症)・異常分娩・黄疸
出生後:頭部外傷・髄膜炎、脳炎・中毒・予防接種・脳血管障害
予後
治りやすいてんかんと治りにくいてんかんがあります。一定期間、抗てんかん薬を飲めば、その後不要になるものと、長期間飲まなければならないものがあります。医師と相談しながら根気良く治療すれば、将来の見通しはそれほど悪いものではありません。