市立加西病院
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産婦人科 診療内容・特長

1.手術

  • 水曜日と金曜日の午後に行っています。
  • その他、小さな手術(30分以内)は、月曜日の午後にも行っています。

2.現在行われている婦人科手術内容(2017年5月現在)

  • 子宮全摘出術 (開腹・膣式)
  • 子宮筋腫核出術 (開腹・腹腔鏡下)
  • 子宮鏡下粘膜下筋腫切除術
  • 子宮脱根治術 (膣式)
  • 卵巣嚢腫摘出術 (開腹・腹腔鏡下)
  • バルトリン腺嚢腫開窓術
  • 人工妊娠中絶術

不安が強い方、手術前後の方や癌など継続治療中の方等には、個別相談し、充分納得していただいた上で手術や治療に臨んで頂けるようサポートしています。

セカンドオピニオンもお勧めしています。

3.内視鏡下手術

当院産婦人科で一般的に行われる腹腔鏡下手術は卵巣のう腫・筋腫核出術・不妊手術(卵管結さつ術)などです。

同じ内視鏡でも、子宮鏡による膣からの手術もあります。膣からの子宮鏡下手術としては、子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切除・ 子宮内膜ポリープ切除術・子宮鏡下子宮筋腫摘出術などがあります。

4.腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術

(1)腹腔鏡手術の利点

腹腔鏡手術は、おへその下又は横から直径10mmの細い内視鏡カメラを腹腔内に挿入し、テレビモニター上に映し出された映像を見ながら行う手術です。一般的な開腹手術は15cm前後の皮膚切開で行われますが、腹腔鏡手術は1~2cm前後の皮膚切開4カ所のみで行われます。したがって、腹腔鏡下手術は皮膚切開創が開腹手術よりも小さくてすむため、痛みが少なく美容的にも優れ、手術後の回復も早いので、入院期間の短縮が可能で早期に社会復帰できることが最大の利点です。

手術後の腹部皮膚の様子
市立加西病院 術後3日目

透明フィルムが術直後から貼ってありますので、この状態でシャワーもします。まだ、傷は少し痛みますが、充分シャワーは自力で出来ます。歩行に慣れていただきます。

市立加西病院 術後6日目

退院の日フィルムを剥がしました。フィルムを剥がした直後なので、フィルムあとが少し赤くなっています。歩く足取りもしっかりしています。

(2)腹腔鏡手術の限界

腹腔鏡手術は利点の多い手術ですが、手術の遂行には種々の制約のあることも事実です。それは、開腹手術が十分な皮膚切開創(広い手術視野が得られる)から、術者が自分の目で病巣を確認し,自分の指で直接病巣を触って行う直視下手術であるのに対し、腹腔鏡手術は、術者の目で見る代わりが内視鏡カメラとテレビモニターとなり、術者の手の代わりに鉗子(内視鏡手術専用の器具)を用いる狭い視野での手術となるからです。したがって、

  • 腹腔内病変が予想以上に拡がっている場合
  • 腹腔内での癒着が強固な場合
  • 手術経過中のコントロールできない出血が生じた場合

このような場合は内視鏡による手術の遂行が困難と判断し、手術の完遂度と安全性を考慮して、開腹手術に移行する場合もあります。

市立加西病院
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(3)腹腔鏡下手術の様子

腹腔鏡下手術のカメラ画像
市立加西病院 ①右卵巣嚢腫 市立加西病院 ④血管を結紮
市立加西病院 ②嚢腫内容を穿刺吸引して容積を小さくしている。 市立加西病院 ⑤同上切断しているところ
市立加西病院 ③卵巣の栄養血管を露出 市立加西病院 ⑥操作終了

5.腹腔鏡手術器具

(1)トロッカー(外筒)

  1. 皮膚を1cmほど切開しトロッカーを腹腔内へ挿入し、腹壁に固定する
  2. ガスで気腹し(ガスを送り込んでお腹の内部を広げる)内視鏡で見えやすくする
  3. 内視鏡光学視管をトロッカー外筒に挿入し、腹腔内を視診する(テレビカメラに写る)
市立加西病院
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内視鏡器械セット
内視鏡光学視管(最左1本)
内視鏡鉗子類(右から4本)
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内視鏡光学視管

(2)内視鏡鉗子類

  1. 産婦人科の手術では2~3ヶ所から内視鏡鉗子を挿入する
  2. 鉗子を挿入する前に皮膚を5mm~8mm切開する
  3. 光学視管で腹腔内を見ながら、切開した所から鉗子をゆっくり挿入する
  4. 鉗子により、病巣を切除・吸引・切開縫合をする
  5. 昔はクリップを体内に残していたが、現在は溶ける糸で直接縫合するようにしている
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